東日本大震災に関して

東日本大震災に関して このたびの被災の方々、関係者の方々にお見舞い申し上げます。 被災の方々のために、私たちの誰もが、今すぐにできることがあると思います。 それは、粛々とあわてず騒がず、日々の業務に淡々といそしむこと。これだとおもいます。 一時的に物資の流通の滞り、エネルギーの供給不足があるにせよ、「不自由を常と思わば不足なし」の気構えでこの事態への適応を俊敏にすることだと思います。不安にかられ、軽々にまとめ買いなどに走れば、生活物資の価格上昇と投機狙いの商人の暗躍のチャンスを与え、ますます、被災の方がたを苦しめ、混乱を招くことになります。 原発事故に関しては、風評やデマゴーグ、さまざまな与太話に耳を貸さぬことです、こんなことで浮き足立てば、意図的に混乱を狙う謀略の餌食にもなりかねません。 弊社の製品ザ・バイオウオーターの深い理解者で日本の原子力産業に係る会社の役員をされていた方からメールをいただきました。この方はドイツに在住の日本人から今回の原発事故に関するコメントをいただいたとのことです。このコメントは今回の沸騰水型の原発に詳しいMITの専門家が作成したもので欧米で流され多くの方が目にし始めているとのことです。 いま、この事態のなかで私たちが必要以上の不安を抱き混乱しないようにとの配慮から、急遽和訳していただいた方から始まる善意の連鎖で入手することとなりました。取り急ぎ、その全文を引用させていただきます。これをお読みになられましたら、次の更に多くの方々にお伝えください。 ◎ドイツ在友人より MIT Dr. Josef Oehmenの解説の邦訳 <趣旨> 地震発生直後に設計どおりに制御棒が全挿入され、ウランの連鎖反応は完全に停止しており、核爆発はおきえない。 冷却能力の喪失により残留熱のコントロールが出来なくなり、冷却水の水蒸気化、炉心露出が一定の炉心溶融を引き起こし、中間生成物のセシウムとヨウ素の放射性同位体が水蒸気に混じり、これが外界に放出されたが、深刻な漏出レベルではない。(禁煙すればカバーできるレベル。) 仮に海水注入等が出来ずに原子炉の空焚きが続くとしても炉内に生成される中間生成物は限定的であり、崩壊し終わると熱源はなくなり冷温停止する。格納容器が破られることはなく、殆どの放射性物質は炉内に封じ込められる。 今後、最も重要な問題は長期に渡る電力不足であろう。原子炉への今後の査察により、日本は国家の15%の電力供給能力を失うこととなり、ピーク時用の火力発電能力の常時稼動によりカバーが出来ても潜在的電力不足と電力料金の上昇をもたらすだろう。 《引用》 私は3月12日に日本で起こっているいくつかのトラブル──日本の原子炉の安全性──に関して心の平穏を与えるために、この文章を書いている。率直に言って状況は深刻だが、コントロール下にある。そしてこの文章は長い。しかし、この文章を読むことによってこの惑星に一緒に住むあらゆるジャーナリストよりも原子力発電所について詳しくなるだろう。 今までそしてこれからも深刻な放射能物質の漏洩は決して起こらない。 深刻なという意味は長距離フライトや自然放射能レベルが高い特定の地域で栽培された麦で作られたビールを飲むときに受けることになる放射能レベルという意味だ。 私は地震後のこの事故に関する全てのニュースに目を通した。正確で誤りのないレポートはただの一つも無かった。日本の危機報道における弱点でもある。誤りが含まれるので、私は偏った反原発記事を参照しない──これはこの頃非常によくあることだ。誤りの中には、物理学や自然法則に関するあからさまな誤り、原子炉が建築され運用される方法に関する基礎的・基本的理解の明らかな不足による事実の重大な誤認も含まれる。私は各パラグラフに誤りが含まれるCNNの3ページのレポートを読んだことがある。 なにが起こっているかを見る前にまずいくつかの基礎を説明しよう。 ○ 福島原子力発電所の構造 福島原子力発電所は沸騰水型原子炉(BWR)と呼ばれる。沸騰水型原子炉は圧力釜に似ている。核燃料は水を温め、水が沸騰し蒸気を作り、蒸気がタービンを回し、電気を作る。蒸気は冷却され、水に戻され、水は再度核燃料により加熱される。圧力釜はだいたい250℃で動作する。 核燃料は酸化ウランである。酸化ウランは約3000℃の高い融点を持つセラミックだ。燃料はペレット(レゴブロックサイズの小さなシリンダを想像すると良い)に成形される。これらのペレットは2200℃の融点を持つジルコニウムで作られた長いチューブの中に挿入され、固く密閉される。こうして組み立てられたものが燃料棒(fuel rod)と呼ばれる。燃料棒はまとめられ燃料集合体にされる。多くの燃料集合体が原子炉の中に配置される。全ての燃料集合体をまとめて炉心(the core)となる。 ジルコニウムのケースが第一の格納容器だ。これは放射能燃料を外界から遮断する。 炉心は圧力容器(pressure vessels)の中に配置される。これは先に述べた圧力釜だ。圧力容器は第二の格納容器である。これは釜の頑丈な部分の一つであり、数百℃の炉心が安全に格納されるように設計されている。 原子炉の全体のハードウェア──圧力容器や全てのパイプ、ポンプ、冷却(水)蓄積装置は、第三の格納容器に格納されている。第三の格納容器は分厚い鋼鉄で完全に密閉されている。第三の格納容器はただひとつの目的のために設計され製造されている。完全な炉心溶融を無期限に封じ込めるためだ。この目的のために、大きく厚いコンクリート製のたらいが圧力容器(第二の格納容器)の下に成形され、第三の格納容器の中は全て黒鉛で満たされる。これがいわゆるコアキャッチャ(core catcher)だ。もし炉心が溶融し圧力容器が爆発(最終的には融ける)したとしても、コアキャッチャが溶け出した燃料や他のすべてのものを捕える。このように核燃料が散開するように作られているたえめ、冷却停止も可能だ。この第三の格納容器は格納建屋に 収められるが、建屋は雨避けのようなものだ。 ○核反応の基礎 ウラン燃料は核分裂によって熱を発生する。重いウラン原子はより軽い原子に分裂する。核分裂によって熱と共に中性子(原子を構成する一つの粒子)を生成する。中性子が他のウラン原子に衝突すると、ウラン原子は分裂し、さらなる中性子等を生成する。これが核分裂連鎖反応と呼ばれる。 ただ多くの燃料棒を他と隣接させて詰めるだけでは、急速に過熱が進み、約45分後に燃料棒の溶解に至る。ここで重要なのは、原子炉の中の核燃料は「決して」核爆弾のタイプの核爆発を起こすことは無いということだろう。核爆弾を作ることは実際とても難しい(イランに訊いて下さい!)チェルノブイリでは、過度の圧力上昇によって爆発が生じ、水素爆発と全ての格 納容器の破裂、融解した原子炉材料が環境中に放出された(ダーティボム だ)。何故同じことが日本で起きないかは次に述べる。 核分裂連鎖反応をコントロールするために、原子炉のオペレータはいわゆる制御棒(control … Continue reading